また、交通量が多いところには、交通整備を担う誘導員を配置しなければならないという決まりがあり、道路の条件によっては、一定の資格持ちの誘導員を配備するか否か、最低限の人数も決まっています。

誘導員を配置し、交通を一時制限することで工事を行える場合もありますが（警察に道路占有使用許可申請が必要）、渋滞などを引き起こし、交通マヒを起こすと大変なため、人力解体を余儀なくされる場合もあります。

時間はどのくらいかかるのか

通常の重機を使える作業と比べると、すべて人力（手作業で壊す）で行った場合、最低でも２倍以上の作業時間がかかることは念頭に置いていただきたいです。

作業員の人数増加により時間を短縮することは可能ですが、作業員を増やすとなるともちろん人件費もその分かかってきます。見積もりを出した後に工期を計画通りに行うところが一般的なため、あとから人員増加をするのはあまりないケースですし、仮に投入したとしてもトータルの作業時間としては、さしたる変化は見られないです。

費用はどのくらいかかるのか

通常の重機を使える費用と比べると、おおまかな計算でおよそ２～３倍かかると考慮してください。

ここに細かな作業も加わってきますが、特殊なケースを除いて倍額の請求と日数はかかると考えていただくと良いでしょう。

次回は、何故人力解体は費用がここまで高くなってしまうのかという記事をご紹介いたします。